流行を追わない。それが、10年後も通用する武器を届けるということ。|実践型データ分析塾「ロジカル・ラボ」田中 健一

※本記事は掲載イメージを確認いただくためのサンプルです。

田中さん

10年後、今学んでいることが役に立っているかどうか。
それを受講生に胸を張って言えるかどうかが、私にとってのただひとつの基準です。

田中健一さんの言葉には、飾りがない。

肩書きを問えば「現役のデータサイエンティスト、それだけです」と答える。

実践型データ分析塾「ロジカル・ラボ」を立ち上げたのは、業界の急激な変化を目の当たりにして、拭いきれない違和感を持ったからだという。

「最新ツールの使い方を覚えれば稼げます」という謳い文句があふれる時代に、田中さんはあえて逆を行く。

「道具の使い方より、道具を使いこなすための頭の使い方を教えたい」——。

その一言が、ロジカル・ラボのすべてを物語っている。

目次

【原点】理想の裏側にあった、ひとりの人間としての葛藤

業界の「当たり前」に感じた違和感

——データサイエンス系の教育事業を始めたきっかけを教えてください。

田中さん:
「きっかけ、と言っても劇的なものじゃなくて。

むしろ積み重ねてきた、小さな『おかしいな』が限界を超えた感じです。

私は今も現役でデータ分析の仕事をしているんですが、ここ数年で業界の雰囲気が明らかに変わった。

AIツールが次々と出てきて、『これを使えばすぐ結果が出る』という情報があちこちにあふれている。

それ自体は悪いことじゃないんですけど、職場に来る若い人たちが、ツールは使えるけど、なぜその結果が出たのかを説明できない

それが続いて、さすがにまずいなと思い始めた」

——職場でそういった場面を目にすることが多かった、と。

田中さん:
「そうですね。エラーが出たらすぐにAIに投げる、でも返ってきた答えが正しいかどうかの判断ができない。

それって、地図を読めない人がナビだけを頼りに車を運転しているようなもので……

ナビが壊れたとき、あるいはナビが間違えたとき、どうするんだという話なんです

私は、その『地図の読み方』を教えたかった。」

自身の挫折と、そこから見つけた光

——田中さん自身も、最初から「基礎の重要性」に気づいていたわけではない、と伺っています。

田中さん:

「正直に言うと、私も若い頃は同じだったんです。

社会人になりたてのころ、とにかく成果を出したくて、便利な手法やツールを表面的に使い回していた時期があった。

それで一時期は仕事がうまくいっていたんですが、プロジェクトの規模が大きくなったとき、完全に行き詰まった

自分が何をやっているのか、数学的な根拠を説明できなかった。

上司にも恥ずかしい思いをさせてしまったし、自分でも情けなかった」

——その後、どうやって立て直したのですか。

田中さん:
「もう一回、基礎からやり直しました。

統計学の教科書を買ってきて、線形代数の参考書を引っ張り出して。

正直、遠回りだと思いましたよ、最初は。

でも半年ほど経って、急に霧が晴れるような感覚があった

以前は暗記していた手順が、なぜそうなるのか論理的に分かる。

そうなると、応用がきくようになる。

あの体験が、今のスクールの骨格になっています」

【理念】「Credo(志)」が形づくる、スクールの本質

田中さん

流行を追うことと、本質を学ぶことは、向いている方向が違う。
どちらが間違いとは言えないけど、私が教えたいのは後者です。
それだけです。

なぜ「最短・最速」を追わないのか

——他のスクールと比べると、ロジカル・ラボは「時間がかかる」という評判もあります。意図的にそうしているのでしょうか。

田中さん:
「ええ、意図的にそうしています。

最短・最速で結果を出す、というのは嘘ではないけれど、何かを引き換えにしている

多くの場合、それは理解の深さです。

たとえば、料理に例えると、レシピ通りに作れるようになることと、料理の原理を理解して自分でレシピを考えられるようになること、は全然違う。

私が目指しているのは後者なんですが、当然、時間はかかります。」

——そのことを受講希望者に最初から伝えているのですか。

田中さん:
「はい、体験授業の時点ではっきり言います。

すぐに稼げるようになりたい、という方には向かないかもしれません』と。

それで受講をやめる方もいます。でも、それで構わないと思っています。

無理に合わない人を集めても、途中でつらくなるのはその方自身ですから。

最初から条件を正直に伝えることが、長期的には誠実だと思っている。」

受講生に約束する「一生モノの価値」とは

——では、ロジカル・ラボで学んだ後に、受講生はどんな状態になっているのが理想ですか。

田中さん:
「一言で言えば、『自分で考えて、自分で答えを出せる人』ですね。

データ分析の技術は、正直、どんどん変わっていく。

ツールも手法も、5年後には別のものが主流になっているかもしれない。

でも、問いを立てる力、データを批判的に見る力、論理の穴を見つける力、これは変わらない。

その『思考体力』さえあれば、どんなツールが出てきても、自分でキャッチアップできる。

それを届けることが、私の約束です。」

【具体】志を形にするための、独自の仕組みとこだわり

「本質」に辿り着くための、あえて手間をかけるカリキュラム

——カリキュラムの設計において、特に意識していることはありますか。

田中さん:
「意識しているというより、外せない原則があります。

ひとつは、必ず手計算のプロセスを経ること

今は便利なライブラリがあって、一行のコードで回帰分析ができてしまう。

でも最初の数週間は、あえてExcelや手計算で数値を追わせる。

面倒だと感じる受講生もいるんですが、それをやった人とやらなかった人では、半年後の理解の深さが全く違う。」

——もうひとつの原則は。

田中さん:
「実際のビジネスデータを使うこと、ですね。

架空のきれいなデータじゃなくて、欠損があったり、外れ値があったり、現場で実際に出てくるような、少し汚いデータを使います。

それをどう扱うか、という判断力が現場では最も重要なんですが、教科書的なきれいなデータだけで学んでいると、その力が全然つかない。

少し意地悪に聞こえるかもしれないけど、これが現実だから。」

依存させず、自立を促すためのサポート体制

——サポート体制についても、独自のこだわりがあると聞いています。

田中さん:
「わからないことがあったとき、すぐに答えを教えない、というルールを設けています。

まず自分でどこまで考えたか、何を試したか、それを説明してもらってから対話する。

答えをもらうことに慣れた人は、独り立ちできなくなる

スクールを卒業した後、私がいない場所で仕事をするんですから、自分で考え抜く訓練が必要です。」

現場の「実態」を反映させた、嘘のない教材設計

——教材の内容は、どのように作っているのですか。

田中さん:
「私自身が現役で仕事をしているので、教材の事例は全て、実際の現場から引っ張っています。

守秘義務があるので詳細は変えますが、問題の構造は本物を使っている

現役を続けているのは、それが理由でもある。

教えることに専念してしまうと、どうしても情報が古くなる。

現場に立ち続けることが、教材の鮮度を保つための唯一の方法だと思っています。」

【対峙】受講生とどう向き合い、何を届けるのか

時には「厳しいこと」も伝える誠実さ

——受講生と向き合う中で、難しいと感じる場面はありますか。

田中さん:

努力の方向が間違っていると感じたとき、それをはっきり伝えることです。

その方にとっては一生懸命やっていることだから、傷つけるかもしれない。

でも、言わないでいることの方が不誠実だと思っている。

たとえば、ツールの使い方は完璧に覚えたけど、なぜそれを使うのかを考えていない、というケースがある。

それは丁寧に、でもはっきり指摘します。」

——そのときの反応は、さまざまですか。

田中さん:
「最初は戸惑う方が多い。

でも、半年後に感謝してくれる方がほとんどです

あのとき言ってもらえて良かった、と。

その言葉が聞けたとき、厳しいことを伝えることも、ちゃんと誠実さのひとつなんだなと思える。」

変化を遂げた受講生たちとの忘れられないエピソード

——これまでの受講生の中で、特に印象に残っているエピソードを教えてください。

田中さん:
「ある30代後半の方で、文系出身でずっと営業をされていた方がいたんですが、転職を機にデータ分析を学びたいと来てくれた。

最初の数ヶ月は本当に苦しそうで、毎週『もう無理かもしれない』というメッセージが来ていた。

それでも諦めずに続けて、半年後に初めて自分で分析した結果をプレゼンした。

内容が正確だっただけじゃなく、なぜその分析をしたのか、仮説の立て方まで筋道が通っていた。

ああ、届いたな、と思いました。」

【実績と評判】届いた声は、積み上げてきた信頼の証

利用者からのリアルな口コミ・感謝の物語

受講生からの声は、ロジカル・ラボの公式サイトに掲載されているが、いわゆる「体験談」の形式ではなく、短い文章で率直に書かれたものが多い。

「劇的な変化より、地道な成長を正直に書いてほしい」と田中さんから伝えているからだという。

——受講生の方々からどのような感謝の言葉をもらうことが多いですか。

田中さん:
「一番多いのは、『自信がついた』という言葉です。

スキルが上がった、ではなく、自信がついた。

これは、単にツールが使えるようになったのと質が全然違う

会議で数字が出てきたとき、以前は黙って聞いていたけど、今は『その数字、こういう前提があるんじゃないですか』と言えるようになった、という話をよく聞く。

それが目指していたことなので、嬉しいです。」

数字以上に大切にしている「満足度」の基準

——受講生の満足度を測る上で、田中さん自身が大切にしている基準はありますか。

田中さん:
卒業から半年後、一年後に、まだ役に立っているかどうか。それだけです。

在籍中に満足してもらうのは当然として、時間が経ってからも『あのとき学んだことが今の仕事に生きている』と言ってもらえるかどうかが本当の基準。

だから卒業した方とは、できるだけ緩やかに繋がりを持ち続けるようにしています。

近況を教えてもらうことで、こちらも教え方を改善できるし、何より、学びが続いているかを確認できる。」

【未来】これからの展望、残したい価値

10年後も色褪せない学びの場を目指して

——ロジカル・ラボの今後の展望を教えてください。

田中さん:
「正直、規模を大きくすることにはあまり興味がないんです。

受講生の数を増やすより、一人ひとりの学びの質を守ることの方が大事だと思っている。

今のところ少人数制を維持しているのも、それが理由です。

100人を薄く教えるより、20人をちゃんと変える方が、私にとっての仕事の意味がある。

ただ、ひとつだけ広げたいと思っていることがあります。

地方に住んでいるけど、こういう学びの場にアクセスできない方が、まだたくさんいる。

オンラインでできることを丁寧に整備して、場所に関係なく受けられる環境を作りたいと思っています。」

今、一歩を踏み出そうとするあなたへ

——この記事を読んでいる、真剣に学び直しを考えている読者の方へ、メッセージをお願いします。

田中さん:
焦らなくていいと、まず言いたいです。

周りが新しいツールを使いこなしているように見えて、自分だけ取り残されているような気持ちになること、あると思う。

でも、それは多くの場合、焦りからくる錯覚です。

本当に力をつけるには、時間がかかる。でも、ちゃんとした方向で積み上げていけば、必ず届く。

うちのスクールに来てほしい、という話じゃなくて、それはどこで学んでも同じで……。

どうか、急かされないでほしい」

編集後記 — Credoar編集部

インタビューを振り返ると、田中さんの言葉には一貫して、「受講生のためになることと、自分がやりたいことが一致している」という感覚が流れていた。

派手な言葉はない。

実績を誇ることもない。

ただ、問いを立て、考え、誠実に答え続けるその姿勢が、ロジカル・ラボという場の本質を語っていた。

学ぶことに疲れた人にこそ、こういう場所があることを、私たちは伝えたいと思う。

田中さん

道具より、頭を鍛えてほしい。それだけです。

会社概要

項目内容
スクール名実践型データ分析塾「ロジカル・ラボ」
代表者名田中 健一(たなか けんいち)
所在地東京都渋谷区(オンライン受講対応)
設立年2021年
事業内容データサイエンス・データ分析の実践的教育(少人数制)、分析コンサルティング
ホームページlogical-lab.jp(架空)
SNSX(旧Twitter)@logical_lab_jp(架空)

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